変わることも違うことも悪いことじゃない
外はぴゅうぴゅう風が吹いて、雲はどこかに吹き飛ばされてしまった
薄くて青い空は、夏よりも手が届かない
冬は寒くて嫌いだけど、空気が冷たくて綺麗だね
みんなが春からの行き先を決めてちょっとずつ前に進む中で、これから先も変わらないと思っていたものさえも変わっていくよ
ずっとこのまま、なんて無理か
当たり前がこのままも変わらないように、頑なにこだわってみたりしてね
サカナクションの山口一郎さんが前に言ってた言葉、格好良かったな
「変わらないように、変わる」
人間、ずっと変わらないなんて無理なんだよな
変わらないってことは、同じことをずっと、同じものをずっとってことだ
でも時間は過ぎるし、季節は変わるし、物も考えもどんどん古くなるでしょう
飽きるんだよ おんなじは
飽きるっていうのは一番怖いよ どうにもならないから
物ならいいけど人だとな、飽きられた方はなんにも出来ないし、飽きさせないように一生手を尽くし続けるのも疲れちゃうし
好きとか会いたいとか、そういう気持ちは継続的に持っていけないものなのかしら
当たり前に一緒にいるようになるとそれが当たり前になって、慣れてきて、新しい気持ちが湧かなくなって
ちょっとのドキドキ感とか、ハラハラ感とか、そういうのを随所に散りばめないと、同じ人とずっと一緒に居るなんてことも叶わないなんてね
自分の根っこが変わらないように、上手く世界に擬態しながら生きて、変わらない部分を大切にあっためていくの
それがその人らしさの部分、大切な部分
自分が今まで生きてきた中のどの部分で構成されてるのかなんてわかんないけど、ちっちゃい時観てたテレビ番組だったり、お父さんに怒られたこと、車で流れてたカセットテープの曲とか、意識してこなかった何でもないことが自分を作ってる
人に勧められたものって、必ずしもドンピシャにハマるとは限らないじゃない
ビビビッと(わあ!なにこれ!こんなの知らなかった!!!最高じゃん!!!)ってなることもあれば、「嫌いじゃないよ」って誤魔化してしまうことも沢山あるし、あるけど、
根本では、自分が良いと思って勧めたものを相手がドンピシャに思わないことが不思議で仕方なかったりするんだよな
(こんなに良いのに?!!!なんで?!!)って
単なる押し付けみたくなっちゃうんだけど、この子と一緒に楽しめたらもっと楽しくなるのになア、とか、自分が勧めたものを相手も好きになってくれたら単純にすごく嬉しいから、とか
まあ理由は沢山あるんだけど、なんだろうな、なんでもかんでも勧めるのは違くて、
「あなたが気に入りそうだから勧めました」っていう考えが大事だと思うの
でも好きなもののタイプが似てる子にはなんでもかんでも勧めがちになってしまうから結局ダメだな
自分が好きなものと相手の好きなものがちがうことって当たり前なんだよな 違う人間だし
世の中にはAKBが好きな人も居ればジャニーズを好きな人もいるし、ジャズ、パンク、クラシック、それぞれ好きなものはバラバラで、わたしが邦楽のロックばっかり聴いてるからって世の中からジャズやパンクが無くなるわけじゃないんだよ
それは需要があるからで、わたしが好きじゃなくても他の人がジャズやパンクを好きだからそこにある
わたしがサーフィンをしなくても、世の中の誰か、えっと、イケメンのK井さんがサーフィンをするからサーフィンは無くならない
当たり前のことだけど、改めて考えると凄いんだよ
なんであるんだろうって思うものでも、無くならないのは他の人が必要としてるからなんだよ
自分が知らないこと、やったことないこと、死ぬまでにどれくらい知れるだろう どれくらい興味をもてるだろう
あの時誰がが勧めてくれたことに、その時は良さに気づけなくても、あとから(そういえばあいつが良いって言ってたな、ちょっとやってみるか)ってなれればいいな
ハナから否定をすることを癖にしたくないよ
Pink Jungle House/fam fam -never young beach