バムとケロと砂時計

このブログ、こっそり更新したら誰か気付くだろうか。

 

久しぶりにログインしてみたら、大学に通っていた頃の機微が事細かに書いてあって、またその時に戻ったような、胸のキリキリがまた再発するような、でもちょっと俯瞰してみられるような、変な感覚になった。

 

でも、金木犀の香りでフジファブリックを聴きたくなったり、雨の日にイヤホンをして歩くと雨の程度に気付けないなって思ったり、(ちょっと例が分かりづらいけど)そういう、その頃にも感じていたものっていうのは社会人になった今も変わらずわたしの中にあるものでなんだか嬉しい。

 

雨の日は未だに Ame(B)を聴いて歩いているわたしだけど、最近はカタツムリとナメクジを探して歩くようにしている。

 

あいつらは古いコンクリートの壁が好きで、湿度でジットジトの日に大喜びで壁にひっついていて可愛い。(大満足で写真を撮る。)

 

塀とかをよく見るようになると、案外と色々なものを見付けられるようになる。バッタもいるしヤモリもいるし、綺麗なお花が咲いてるな、紅葉が鮮やかになってきたな、ここのおうちの苗字はなんて読むのかな、あの人いつも歩くの早いな、とか

 

気にしないでいても別に困らないものを気にかけるようになると、自分以外にも機微があることに気付けるのはすごく良い。

 

というのも、現在社会人3年目、1年生の担任を受け持っていると、子供と一緒に自然を観察したり遊んだり、色んな“初めて”とか、子供の“気付き”を横で目の当たりにしているからかもしれない。

 

齢25のわたしでも、6歳児 7歳児と一緒に自然の機微を楽しむことができるって、結構楽しいし、こう、デスクワークのお仕事よりも健康的な生活をしている自信がある。

 

かといって、楽しいだけの仕事じゃないし、しんど〜〜〜〜〜ってなることばっかりだけど、今のところはまだ全然辞めたいって思わないな。良いことだ。

 

いつだったかの更新で、「このブログみたいなことを学級便りで」、なんて書いた覚えがあるんだけど、

先生の文章ってこんな文章とはまるで違って、あの時やりたかったことはできていないかもしれないんだけど、それはそれで楽しい。

 

学級便りの題名は

1年目は「らしさ」、2年目は「パレット」、そして今は「まっしろ」。(SUPER BEAVERとかポルノグラフィティとかの題名から取っているんだけど、親にはそうは説明できないから、適当にうまいこと理由を付けている。)

 

学生時代からブログやツイッタで文字を打ちまくっていたこともあって、文章を書くのは楽しい。そろそろ次の学級便り出したいな。

 

実は今回このブログを更新するまでに、何度か下書きを書いていて、俗に言うお蔵入りになっているんだけど、内容が暗すぎて自身も読み返すと病む。

 

左ききのエレン」という漫画、凡人と天才が対比的に描かれているんだけど、その中で、主人公の男の子の方が、上司に言われるんだよね、

 

「お前はデザインが上手くなったんじゃない。仕事に慣れただけだ。」

 

ズシーーーーンときたよ。

そうか〜〜!確かにな〜〜〜!!!

 

実質3年目、色んなことを知って、やって、右も左も分からなかった頃と比べると、ちょっとやり方が分かってきて、仕事がしやすくなってきて、心にも余裕が出てきてた気がしてたけど!

そういうことだったか!!!

 

と思ってさ。あの漫画つらいのよ。

わたしはどう足掻いても凡人だし、何かの分野で天才的な能力があるわけでもないから、毎日一生懸命仕事するだけなんだよな。

 

話は戻るけど、溜まっている下書きの中に、1年目2年目の時の指導教官の先生のことが書いてあって、厳しさ100の中に愛がちゃんとある人で、ペーペーでわからんちんのわたしを育てよう育てようって思って背負って背負ってぶっ倒れて、2クラスの学年なのに険悪な時期も長いことあったり、精神的負担もかなりかけていたんだよね。2人ともボロ雑巾になっちゃってさ。

でも大好きだったんだよね。怖いんだけどさ。

 

今、学年が離れてみて、2年間ボロボロの中で教わった価値観とか、仕事の仕方とかが自分の中でちゃんと生きてて、あの2年間ってしんどいっていう言葉でしか言い表せないくらいしんどかったけど、学びがあったんだなあって。

 

出来るだけ色んな価値観に触れて、取捨選択して自分のものにしたい。大好きな人の考えが元になっているものが自分の中にあるのは嬉しい。

 

だから、「左ききのエレン」のセリフはしんどいけど、わたしはわたしなりに、色んなものを吸収して仕事をしているつもりです。

 

考えすぎて自己肯定感を下げて下げてここまできたけど、自分のことは自分が一番甘やかしてあげられるってこのあいだツイッタで読んだから、わたしはちょっとだけ、去年一昨年踏ん張ってきた自分を、今年自分らしさをちょっとずつ見付けて頑張っている自分を、少しだけ褒めたい。

 

楽しい予感のする方へ

 

 

予感/予感 ep -SUPER BEAVER